この記事の目次
- 敷金礼金と保証金の違いを解説!賃貸の入居時に払う保証金とは?
- 保証金とは敷金と礼金を含めたもの
- ①敷金と保証金はどちらも原状回復費に充てるために設定される
- ②保証金の「敷引き」が礼金に該当する
- ③法律上は保証金は敷金として扱われる
- 保証金の敷引きは賃貸契約書で確認できる
- 敷金礼金と保証金の相場は?金額に違いはある?
- ①敷金礼金の相場はどちらも家賃の1~2か月分
- ②保証金の相場は家賃の3~6か月分
- 敷金や保証額をより多く返還してもらうためにできること
- ①賃貸物件を原状回復費がかからないように利用する
- ②退去時に敷金や保証金の返還交渉をする
- 【体験談】保証金という言葉を知らなかった!
- まとめ:保証金と敷金礼金の違いは契約制度で目的は同じ
敷金礼金と保証金の違いを解説!賃貸の入居時に払う保証金とは?
こんにちは、マネーキャリア編集部の古山です。
今回は、20代の友人との会話で話題になった敷金礼金と保証金の違いについて解説していきます。
友人から
と質問されました。
敷金礼金と保証金は、実は違いは明確に違いがなく、ほぼ同じ意味で使われることが多いです。
関東圏内では敷金礼金と言うのに対し、関西圏内では保証金と言うことがあります。
その他にも月極駐車場、貸店舗やテナントでも保証金として前払いをします。
今回のこの記事では
- 保証金とはなにか詳細を解説
- 敷金との違い、保証金の敷引きとは?
- 敷金礼金や保証金の相場の違い
- 返還時の対応と多く返還されるコツ
- 実際の体験談
について見ていきます。
保証金とはなにか、敷金礼金と一緒なら返還もあるの?そんな疑問が解決できるお手伝いが出来れば幸いです。
是非最後までご覧ください。
保証金とは敷金と礼金を含めたもの

保証金とは、賃貸物件を借りるときや月極駐車場、テナントを借りるときに支払うもので、保証金の一部は敷金と同様、契約が終わると同時に返還されます。
保証金の目的も敷金と一緒です。
敷金との違いがあるとすれば、保証金は全額契約終了時の精算に充てられることはありません。
イメージとしては保証金の中に礼金も含まれていて、礼金に該当する部分の敷引きは、大家さんに支払われるお金で、返還されることはありません。
それでは内容を詳しく解説します。
①敷金と保証金はどちらも原状回復費に充てるために設定される

敷金と保証金は退去時に、住んできた中で故意・過失で汚してしまった箇所を原状回復するために使用し、残金は借主に返還されます。
原状回復とは、住んでいるときに故意・過失による善管注意義務違反が生じた際に損耗や毀損を復旧するものと定義されています。
次の入居者に住んでもらうためには壁や床の清掃や、貼り替えをしないといけませんので、退去の際は修繕費がかさむので、故意・過失の汚れや損壊は借主に負担してもらうのは自然なことですよね。
例えばのようなものが善管注意義務違反になるかというと
- 部屋でタバコを吸い壁が黄ばんでしまった
- 飲み物をこぼしたが、そのまま放置してしまった
- 雨の日に窓を解放したままにして床を腐食させてしまった
などがあげられます。
賃貸は大家さんに借りているということだと認識し、汚したらすぐ掃除をすることを意識しましょう。
逆に善管注意義務違反をしていなければ、修繕費は大家さんが負担すると決められています。
例えば
- 日光の影響で壁紙が焼けてしまった
- 家具の重みで床に跡がついてしまった
- 冷蔵庫の後ろの壁が黒ずんでしまった
など、善管注意義務違反と違い、普通の生活をしているだけで汚れてしまうものは借主が負担しなくていいので、原状回復に使用し、残ったお金は借主に返還されます。
原状回復についてさらに詳しく知りたい方は国土交通省のガイドラインを読んでみましょう。
②保証金の「敷引き」が礼金に該当する

ここまで保証金と敷金は大きな違いはないと解説してきましたが、上記で解説した通り、敷金と違い、保証金には「敷引き」という項目があります。
敷引きは敷金と名前は似ていますが、内容は違い礼金に当たるものになります。
敷引きが家賃2ヶ月分と書かれていれば、その敷引きは返還されることはありません。
同様に礼金も返還されないので、注意が必要です。
③法律上は保証金は敷金として扱われる

2020年4月に法律が改正され、先ほど①の敷金と保証金はどちらも原状回復費に充てるために設定されるで解説した、原状回復のガイドラインが整備されました。
最近では敷金を受け取らない「敷金0物件」が増えてきたのは、原状回復費をあいまいに提示することができなくなったことが背景にあります。
ちなみに、法律上ではもし仮に大家さんが賃貸物件を売却し、大家さんが変わったとしても、敷金の性質自体は変わらず、当然のごとく退去時には一部が返還されます。
もし大家さんが物件を売却した後に引っ越すときに返還がないことはありえないので、しっかりと確認しましょう。
では、保証金の敷引きはどこで確認できるのか解説していきます。
保証金の敷引きは賃貸契約書で確認できる

保証金の敷引きについて知りたい場合は、最初に結んだ契約書を見るのが一番早く知る方法です。
敷引きは家賃の2ヶ月分のように記載されているので、実際の家賃から計算して保証金から敷引きを引くと、どれだけの保証金が敷金として扱われているのかを確認できます。
その他にも敷引き特約が書いてあるケースもあり、内容によっては返還される金額が大きく左右することがあるので、契約時であればしっかりと確認しておきましょう。
返還される額の目安にもなるので、知っておくことが重要です。
敷金礼金と保証金の相場は?金額に違いはある?

では、敷金礼金と保証金の相場に違いはあるのでしょうか。
できるだけ初期費用を抑えたい方も敷金と保証金の違いを理解することで初期費用を抑えることができるので、これから引っ越したい人も必見です。
結論から言うと、保証金のほうが敷金礼金の合計より高い傾向にあります。
その理由を解説していきましょう。
①敷金礼金の相場はどちらも家賃の1~2か月分

敷金礼金の相場は両方とも家賃の1か月分から高くて2か月分です。
敷金礼金に関しては、知っている方も多いと思いますので、大体の相場はピンとくると思います。
最近では先ほど解説したように敷金礼金0の物件も増えてきたので、初期費用を抑えやすくなっています。
②保証金の相場は家賃の3~6か月分

保証金の相場は敷金礼金と違い、安くても3か月以上となり、少し高く感じると思います。
しかし、保証金には先ほど解説した「敷引き」という仕組みがあります。
例えば、保証金3か月分、敷引き2か月分と記載されている場合は、敷金1か月分、礼金2か月分と同じ意味になります。
この考え方をすれば、たとえ保証金と書かれていても、敷金礼金に計算しなおすことができますので、覚えておくといいと思います。
敷金や保証額をより多く返還してもらうためにできること

では、敷金や保証金を多く返してもらいたい。
そう考える方に向けて、返還額を上げるためにはどうしたらいいのかについて解説します。
少しでも多く返してもらえれば、それだけ得するので必見です。
①賃貸物件を原状回復費がかからないように利用する

そもそも、大家さんに借りているものであるという認識を持つことが大事です。
部屋を掃除することはもちろん、壁にくぎを刺したり、室内でタバコを吸うのをやめたり、善管注意義務違反をしないように心がけましょう。
部屋をきれいに保つ義務があるということなので、今ドキッとした方は今すぐにでも部屋を掃除して、退去時に多くお金を返還してもらえるようにしましょう。
②退去時に敷金や保証金の返還交渉をする

部屋をきれいに保って生活をしていたのに返還額があまりにも少ない!
そう感じたのであれば敷金精算書をよく読んで大家さんや不動産管理会社に問い合わせましょう。
敷金精算書とは、敷金を減額して返還する際はその理由を借主であるあなたに説明しなければならないというルールで作られた書類のことです。
その精算書でチェックするポイントとしては
- 明らかにおかしい内訳が書いてないか
- 大家さんが負担すべきものまであなたが負担することになっていないか
- 工事費用が高くないか
という点に注意してください。
敷金や保証金は、一時的に大家さんに預けているお金なので、少しでも多く返還してもらえる可能性があるのであれば、しっかりと返還交渉をしましょう。
【体験談】保証金という言葉を知らなかった!

では、最後に実際の体験談を解説します。
東京で働くとある会社員のAさんは、会社の都合で大阪への転勤が決まりました。
独身だったので特に懸念点もなく、さっそく賃貸物件を契約するために大阪へ向かいました。
仲介業者へ足を運び、いろいろな物件を見ている中で家賃が5万円の賃貸物件が気に入りました。
入居の初期費用に見慣れない「保証金 25万(家賃の5か月分)」という言葉が書いてあり、同様に「敷引き 25万円(家賃の5か月分)」と書いてありました。
その賃貸物件を借りようと決意し、初期費用について話を聞いているときのAさんと仲介業者の会話です。
Aさん「保証金とはなんですか?」
仲介業者「保証金とは、契約時に大家さんに一時金として預かってもらうものです。退去時に返還される、いわゆる敷金です。」
Aさん「敷引きとはなんですか?」
仲介業者「敷引きとはいわゆる礼金のことです。こちらは礼金と同様返ってきません。」
Aさん「ということは、退去時は保証金は返還されないということですか?」
仲介業者「今回の物件の場合はそういうことになります。そして、善管注意義務違反をすれば、修繕費を精算しなければなりません」
Aさんはそれでも、今回の物件が気に入ったので、善管注意義務違反を起こさないようにしようと思いました。
以上が体験談です。
基本的には持ち家と違い、大家さんの所有物を借りている状態ということを忘れないように生活していくことが大事だとわかる体験談でした。

