家計の固定費とはどの項目?簡単に節約するには固定費の見直しが大切!

家計の固定費とはどの項目?簡単に節約するには固定費の見直しが大切!
家計の固定費とは具体的にどの費用を指すのでしょうか。また、節約において固定費に注目するべき理由はなんでしょうか。この記事では、家計の固定費の例や固定費を減らすことで節約する方法を紹介しています。加えて、固定費から家計状況を分析する方法も紹介します。
監修者「谷川 昌平」

監修者谷川 昌平ファイナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!

家計の固定費とはどの項目?節約では固定費の見直しが重要?

雑誌の節約に関する記事や、節約について書かれた本を開くと、「家計を見直すなら固定費から」と書かれているのを目にすることが多くありませんか?


「なるほど。変動費ではなく、固定費を減らすのが良いのか・・・」


と思いつつも、そもそも固定費とはなんだかよくわからない、という人もいると思います。


この記事では、家計の中の固定費とは何かをわかりやすく解説します。

家計の固定費とは毎月固定でかかる費用のこと!


家計の支出は、大きく「固定費」と「変動費」に分けられます。


固定費とは、毎月固定でかかる費用のことです。


例えば、住居費(家賃・住宅ローン)、光熱費、スマホやインターネットなどの通信費、保険料、車の維持費などのことを言います。


変動費とは、食費、日用品費、被服費、交際費などなど。


その月によって、出費の有無も含めて、流動的なのが特徴です。

節約には家計の固定費の見直しがおすすめ!


節約には、家計の固定費の見直しがおすすめです。 


野菜の安いスーパーをはしごする、食べたいものやほしいものを我慢して食費や被服費を削るなどの節約方法もありではあるのですが、そういった節約の仕方はストレスがかかる割に、結果が出にくいというデメリットがあります。


なぜなら、どうしても毎回の節約が小さな金額になりがちだからです。 


一方、固定費の場合は、継続的にずっとかかり続けるお金であるため、一度見直してしまうと、1年後には、かなりの節約効果が出ます。 


たとえば、電気代を月8000円支払っているところを、別の電力会社に変更して、7000円に抑えると、1年後には、1万2千円の節約になります。 


変動費を抑えようとすると、日々の行動が結果となって現れるので、ずっと節約を意識して生活しなければなりません。


その点、固定費は一度見直してしまえば、あとは何もせずとも節約効果が持続します。

①食費を削るより大きな金額を節約できるのでコスパが良い

食費は、1か月分になると、数万円となり大きな支出になるもは事実ですが、日々のスーパーなどでの買い物のひとつひとつは比較的小さな金額になります。


たとえば、牛乳、卵、野菜など、安いスーパーを探してはしごしたとしても、20円から50円程度安くなるだけだったりします。


その点、携帯会社のプラン変更、電力会社の変更などは、1000円単位で金額が変わってくる場合もあります。


様々なスーパーをはしごする必要もなく、調べてネットなどでプラン変更するだけで、月1000円単位で節約に繋がり、年間1万円以上の節約効果を出しやすいという点で、非常にコスパが良いと言えます。

②娯楽費を減らさずに済むのでストレスが少ない 

節約で娯楽費を減らすのはストレスが溜まりますよね。


たとえば、観たい映画、着たい服、夜みたい本、飲み会などなど。


こういった娯楽費を我慢して減らすよりも、固定費を抑える節約の方がストレスが溜まりませんし、確実に支出をコントロールできます。


なぜなら、娯楽を削ると、やはりストレスの反動で、リバウンドしてしまいがちです。


観たいあの映画を我慢したから、その分、レンタルショップでDVDを映画代を上回る程度まで借りてしまうなどなど。


娯楽費を削るストレスは、思った以上に家計にインパクトを与える場合があるので、ストレスが溜まる節約の仕方は考え物です。

③1度だけの手間で長期間にわたる節約効果が期待できる

固定費は、1度だけの手間で長期間にわたる節約効果が期待できます。


なぜなら、変動費と違い、毎月必ずかかる支出のため、たとえば、一度スマホの通信プランを変更すれば、後は自動的に節約が続くからです。


たとえば、固定費の支出を抑えるために、賃貸住宅の更新のタイミングで大家さんと家賃交渉をして、1000円でも2000円でも安くしてもらえば、翌月から自動的にその金額が節約できます。


また、もう少し安い家賃の住宅に引っ越すとしたら、引っ越しだけは一時期大変かもしれませんが、その後はほうっておいても、値下げしてもらった家賃が続きます。


ですが、変動費の節約は、毎回が試行錯誤です。


外食代を浮かせるために自炊したり、コンビニの利用を控えたり、飲み会や食事会への参加回数を減らしたり、お得なキャッシュレスを利用してポイ活動をしたりなどなど。


さらに、たとえば5月は節約を頑張ったとしても、6月は少しゆるんでしまったなど、意識が続かなければ、節約効果も続きません。


一方で、固定費の場合は、一度プランなどの見直しをしてしまうと、その後はほうっておいても自動的に節約されます。


変動費の節約は毎回自身で悩んだり迷ったりする判断が必要な上に、意識次第で、長続きができないというリスクも常が常にあります。


変動費よりも固定費の見直しのほうが、無理なく長期間にわたる節約効果が期待できます。

家計の見直しをするべき固定費ランキング!


家計の見直しをするのに、固定費の削減が役立つことがここまででわかりました。


でも、固定費と言っても、意外にたくさんの固定費があります。


家賃、電気代、水道代、ガス代、通信費、生命保険、サブスクリプション代など。


いったいどこから手を付けてよいやら…という人に、どの固定費を優先的に見直して行けばよいかの参考のために、固定費見直しの5位から解説していきます。

【5位:教育費の見直し】子供のやるき次第で効果がない可能性も!

まず、5位は教育費の見直しです。


子どものやる気次第では費用対効果に見合わない場合があります。


たとえば、子どもの習い事代。公立に行かせるか、私立に行かせるかの選択もこれに含まれます。


たとえば、女の子であれば、ついつい親の見栄で、ピアノにバレエ、英語など3つ以上の習い事に通わせていませんか?


残念ながら、親は一生懸命やらせたいと思っても、子どもはあまりやる気がなく、やめたいと思っている場合があります。


その場合は、月々高額のお金をかけていても、本人にとって楽しい時間にならず、将来的にも良い思い出ではなく、悪い思い出になるなど、有意義な習い事にならないということもあり得ます。

【4位:住宅ローンや家賃の見直し】相場は把握している?

固定費の節約効果のある出費、第4位は、住宅ローンや家賃です。


住宅ローンや家賃の見直しは、非常に効果的です。


住宅ローンの繰り上げ返済


たとえば、住宅ローンの場合、資金に余裕があるのなら、住宅ローンの繰り上げ返済で支払額分の利息を節約するのがおすすめです。


繰り上げ返済には2つの種類があります。


  • 「期間短縮型」・・・毎月の支払額はそのままで、返済期間を短縮。利息を多く減らすことができるとともにローン完済の時期を早められる
  • 「返済額軽減型」・・・返済期間は変わらず、毎月の支払額が安くなる。月の返済額を減らすことができ現在の生活に余裕を得られる。


早いうちから返済をしていた方が利息分が安く済むので、繰り上げ返済はお薦めです。


住宅ローンの借り換え


現在利用している住宅ローンから安い金利のものに借り換えれば、毎月の返済額・返済総額を減らせる可能性があります。


今借りている金利よりも低い金利に借り換えれば、総返済額がぐんと少なくなるということです。


住宅ローンの借り換えは、残りの支払額が1,000万円以上で、返済期間が10年以上あり、借り換え後の金利差が1%以上ならば、節約効果の期待があると言われています。


ただし、乗り換えの諸費用の手数料が数十万かかる、審査・契約などの準備に手間がかかるという側面もあるため、乗り換えのために、費用対効果に見合うかなどをしっかり考える必要があります。



家賃

賃貸住宅の更新が近づいている人は、家賃を安くなるよう交渉してみるのも良いでしょう。また、それが難しい場合は思い切って今より家賃の安い物件を探してみるのも手段です。


これから物件を借りる人は、家賃の相場、敷金礼金等をしっかり調べて、高すぎない家賃で借りることが大切です。

【3位:電気ガス契約の見直し】東京電力や東京ガスは1番高い!

固定費の節約効果のある出費、第3位は、電気、ガス代です。


電気会社を新電力会社に乗り換えると、電気代、ガス代が大きく節約できる場合があります。


これまでの電気は各地域の電力会社が独占的に販売していましたが、2016年4月の電力自由化にともない、電力会社を自由に選べるようになりました。


また、2017年4月からはガス小売全面自由化がされました。


東京電力や東京ガスなど、もともと地域にあった電力、ガス会社は、電気代、ガス代共に高い傾向があります。一方で、新電力会社であれば、割引やキャッシュバックで割安なことが多いです。


新電力とは、東京電力などの大手地域電力会社以外の電力会社のことを差します。


ではなぜ、新電力だとお得なのでしょうか。


それは、新電力会社が地域電力会社に対抗して、お客様を増やしたいがために、電気代の安さを前面に出しているからです。新電力は、各社独自の電気料金プランや割引、キャンペーン、キャッシュバックを実施することで、地域電力よりも安く利用できるようにしています。


とはいっても新電力の電気は、安定して利用可能なのかという不安もありますよね。

すぐ停電する、電気の供給が安定しないとなったら、いくら安くても乗り換えの意味がありません。


 結論からいうと、新電力になっても、電気の品質に変わりはありません。


私たちの家で電気が使えるまでの流れを大きく3つに分けると、


発電→送電→販売


となります。


新電力はこの中で、「販売」のみを担う会社です。 


 つまり発電や送電の仕組みはこれまでと変わらないため、どの新電力会社から電気を購入しても電気の質は全く変わりません。

【2位:携帯料金やスマホ料金の見直し】格安SIMは検討の価値あり!

固定費の節約効果のある出費、第2位は、通信代です。


菅首相が官房長官時代の2018年に「携帯電話料金は4割引き下げる余地がある」と発言しました。その後、内閣総理大臣に就任し、携帯電話料金の引き下げを政権の公約にまで掲げました。


そのような経緯から、各通信会社が競って、大幅な値下げプランを発表にして、現在に至ります。


携帯会社の通信プランは、非常に複雑ですが、自分の通信使用状況などから、定期的な見直しが必要です。


たとえば、Youtubeなどの動画は、家の固定回線で視聴するので、通信プランでそれほど容量が少ないという場合は、容量の少ないプランに変更が可能です。


格安SIMに乗り換えるのも一つの手段です。


たとえば、基本的に人とのやり取りはLINEで、無料もごくたまにLINE通話を使うくらいの人は、データ通信が中心の料金設定の格安SIMに乗り換えると、大幅に節約できる可能性があります。

【1位:保険料の見直し】不要な保険に入っていない?

固定費の節約効果のある出費、第1位は、保険料です。


日本は「生命保険大国」と呼ばれるほど、生命保険に入っている人が多いと言われています。

なんとなく入っている保険、その保険は本当に必要でしょうか。


公的年金や健康保険などの社会保障でカバーしてくれる範囲も考えると、今入っている保険は、余分な保険かもしれません。


保険料のように毎月支払っている固定費を見直すと、かなり大きな節約効果があるので、無駄な保険に入っていないか見直すことも必要です。


では、具体的にどういう見直しを行えばよいか。


一般的には、ライフステージが変化するときに、見直しをすることが必要であるとされています。


何年も前からずっと同じ保険に入っている人は、たとえば、結婚したとき、子どもが生まれたとき、住宅の購入、子どもの独立、その他、就職や転職など経済状況が変わった時に、保険内容を見直してみると良いかもしれません。


また、不要なオプションに入っていないかの確認も必須です。


病気は遺伝的要素も大きいので、自分の家系がよく罹患している病気のオプションなら、後々役に立つかもしれませんが、特に親戚などにその病気にかかっている人がいない病気のオプションなら、思い切って外してみるのも手段かもしれません。


会社で給与から保険代が天引きされている上に、個人としても、保険に加入している場合は、二重に保険に入ってしまっているということですから、どちらか一つに絞るのも方法の一つです。

固定費を分析して家計状況を把握しよう


節約効果のある項目を解説してきました。


では、次は、実際にご自分の固定費を分析して、家計状況を把握しましょう。


様々な家計把握方法があります。


たとえば、近年よく使われるようになったのは、家計簿アプリです。


最近のアプリは、銀行口座やクレジットカード、通信会社、証券会社など、オンラインサービスのあるものとは紐づけることが出来るようになっています。


自動的に口座やカードから引き落としされるようになっている固定費の把握、分析にはもってこいです。


もちろん、旧来のやり方の家計簿をノートにつけるのもありです。


自分の手で書いてまとめたほうがしっくりくる人はその方法を採用しましょう。


家計簿のエクセルなどのスプレッドシートのテンプレートを使うのも一つの手段です。


では、次からは、具体的な分析方法をご紹介します。

ステップ①毎月かかる固定費と年払いの固定費を割り出す

ステップの1つ目は、毎月かかる固定費と年払いの固定費を割り出すことです。


まず、どのような固定費が発生しているのかの把握が必要です。


  • 住宅費 
  • 光熱水費 
  • 通信費 
  • 教育費 
  • 保険料 
  • その他・月額料金・年会費等

月々の支払のもの、年払いのもの、すべてをピックアップしてみましょう。



ステップ②年間かかる固定費を計算し年間収入との差を求める

ステップの2つ目は、年間かかる固定費を計算し年間収入との差を求める作業です。


まず、年間収入を計算しましょう。


年収ではなく、すべての経費や税金を引かれた後の金額である所得がいくらなのかを把握します。


そして、その金額から、年間でかかる固定費の合計を引きます。


その結果が、変動費や娯楽費などで利用可能な金額です。

ステップ③求めた差を12で割って毎月使える食費や娯楽費を知る

ステップの3つ目は、求めた差を12で割って毎月使える食費や娯楽費はいったいいくらかを知ることです。

つまり、ここで変動費などの流動費として使用可能な金額が決定します。

それを1カ月で使用可能な金額を知るために、12で割り算します。

それが、1カ月で利用可能な固定費以外のお金です。

代表的なものは以下となります。


  • 食費 
  • 外食費 
  • 日用品費 
  • 交通費 
  • 交際費 
  • 衣服費 
  • レジャー費 
  • 病院代

ステップ④割り出した金額から家計の見直しが必要か考える

ステップの4つ目は、割り出した金額から家計の見直しが必要か考えることです。


変動費として使えるお金は十分なものだったでしょうか?それとも、思ったより少し足りない金額でしたでしょうか?


もし、予想される変動費の支出より下回る金額が出てしまった場合は、速やかに固定費のさらなる削減を検討する必要があります。


住宅費、 光熱水費、 通信費、 教育費、 保険料、その他発生している月額料金や年会費等を減らすよう工夫しなければいけません。


【注意点】無理をして節約してもQOLが下がるだけ!


気を付けなければいけないのは、無理をして節約してしまうことです。


人生の目的は、節約ではないはずです。


QOL(Quality of life)、つまり生活の質が極端に下がってしまうと、なんのための節約かがわからなくなってしまいます。


節約は、あくまで楽しい人生の手段であるべきです。節約そのものは、人生の目的になってしまったら、本末転倒です。


また、行き過ぎた節約は、必ずどこかでリバウンドしてしまい、無駄遣いに繋がるリスクもあるので気を付けましょう。

まとめ:家計の固定費とは毎月かかる費用のこと!

ここまで、家計の見直しをするべき固定費、その固定費を分析する方法を説明してきました。


固定費とは、毎月固定でかかる費用のことです。


  • 住居費(家賃・住宅ローン)
  • 光熱費
  • スマホやインターネットなどの通信代
  • 保険料
  • 車の維持費
  • 子どもの習い事など


変動費とは、毎月流動的にかかる費用です。


  • 食費
  • 日用品費
  • 被服費
  • 交際費
  • レジャー費


などなど。その月によって、出費があるかどうか、どれくらいかかるのかなど流動的です。    


節約には、固定費が鍵を握っています。


食費や日用品を削るより、大きな金額を節約できるのでコスパが良く、毎日の見直しではなく、定期的に1回の見直しで、支出を大きくカットすることができます。

また、娯楽費とは違うので、QOLに打撃を与えたり、ストレスを増加させたりしません。


ぜひ、子どもの教育費、住宅費、電力会社、通信代、保険代などを見直して、上手に節約してください。