この記事の目次
- 医療費控除の確定申告でレシートは必要?
- レシートは医療費控除の明細書を記入するときに必要!
- 医療費控除の確定申告にレシートの提出は不要!
- 医療費控除で領収書の保存義務はレシートでも大丈夫
- 理由①税務署の調査を受けることはまずない
- 理由②調査を受けた場合もレシートで十分対応できる
- 医療費控除の明細書を記入するときにレシートがないときは?
- ①領収書がある場合は領収書で費用を確認する
- ②クレジットカードの利用明細で医療費を確認する
- ③医療費通知を利用する
- ④病院の場合は診療明細書から医療費を計算する
- ⑤家計簿やメモから医療費を確認する
- 医療費控除で使用するレシートのまとめ方や保管方法は?
- ポイント①まとめ方は人ごとに分けることがおすすめ
- ポイント②箱やファイルに入れて保管する
- ポイント③レシート専用ケースもある
- コラム:レシートと領収書の違いは?
- まとめ:医療費控除の確定申告にレシートは必要
医療費控除の確定申告でレシートは必要?
こんにちは。マネーキャリアライターの大江です。
年間10万円以上の医療費がかかった場合に申告できる医療費控除。
その医療費控除の確定申告時、病院で払った医療費以外にもドラッグストアなどで薬を買った際もらえるレシートは取っておく必要があるのでしょうか。
結論から言うと、レシートは必要です。
申告方法が変わってレシートは不要になったのでは?と思っている方もいるでしょう。
そこで今回の記事では、
- 確定申告時にレシートが必要な時
- レシートを無くしてしまった場合
- レシート(領収書)の保管方法
レシートは医療費控除の明細書を記入するときに必要!

医療費控除の確定申告時、医療費控除の明細書というものを提出します。
明細書には、
- 誰がどれだけの医療費がかかったのか
- 厚生労働省指定の医薬品をいつ、いくら分購入したのか
その際、今まで払った医療費や医薬品の購入金額を集計・確認するためレシートが必要になってきます。
医療費控除の確定申告にレシートの提出は不要!

医療費控除の確定申告書の作成にはレシートが必要ですが、レシート自体の提出は2019年から不要となりました。
それはマイナンバー制度の普及による影響です。
今では確定申告書に必ずマイナンバーを記入するようになりました。
そうすることで税務署でマイナンバーを確認し、本人の源泉徴収額や所得控除額などをデータ照合できるようになりました。
パソコン上でデータ照合が可能なため、わざわざ紙面で提出する必要がなくなったのです。
医療費控除で領収書の保存義務はレシートでも大丈夫

医療費控除の申告時、5年間はレシート(領収書)の保管が義務付けられています。
病院で医療を受けた際の領収書とは違い、ドラッグストアで医薬品等を購入した場合は購入後レシートが渡されると思います。
セルフメディケーション税制で確定申告をする場合は特にレシートでの確認が多くなると思いますが、保管しておく書類は領収書ではなく受け取ったレシートで大丈夫です。
次にその理由について説明していきます。
理由①税務署の調査を受けることはまずない
確定申告後に税務署から申告内容について連絡がくる場合もあるため、医療費控除の申告後5年間は領収書またはレシートの保管が義務付けられています。
ですが、税務署から連絡がくる、いわば税務調査が入ることはまずありません。
税務署から調査を受ける対象となるのは脱税が疑われる場合です。
故意に所得を隠したり、所得と払った医療費の整合性がとれないようなことがなければまず調査対象にはなりません。
ですが、領収書やレシートの保管は義務ですので、万一に備えて5年間は保管しておきましょう。
また、ドラッグストア等で医薬品を購入した時よりも、病院で治療を受け払った医療費の方が金額が高くなることがほとんどかと思います。
病院で受け取る領収書には、購入した日付や金額の他に被保険者名や治療を受けた人の名前なども記載されています。
のちに医療費の明細書を作成する際に集計しやすくなるため、払った医療費が高額な場合は領収書で保管しておくことをオススメします。
理由②調査を受けた場合もレシートで十分対応できる
もしも税務署の調査を受けることになってしまった場合、調査では実際に払った医療費と所得の整合性を確かめるために医療費の領収書やレシートの提出を求められることになります。
その際証明として提出するのは、領収書でなくてもレシートで十分対応が可能です。
レシートと聞くと、領収書よりなんとなく頼りない感じがしませんか?
でも実際は、領収書よりもレシートの方が信憑性は高いのです。
医療費控除の対象となる医療費と証明するためには、
- 取引(金額を払った、購入した)の年月日
- 取引相手の名前(病院名、薬局名など)
- 取引の金額(実際に払った金額)
- (医薬品の場合)購入した物の名前
医療費控除の明細書を記入するときにレシートがないときは?
医療費控除の申告で作成する明細書は、領収書やレシートを元に医療費控除額を計算します。
ではもし、明細書の記入をするときにレシートがない場合はどうしたらいいのでしょうか。
その対処法について、5つのポイントに分けて解説していきます。
①領収書がある場合は領収書で費用を確認する

医療費控除の確定申告では、基本的に明細書には金額しか記入しないため、レシートをなくしても領収書がある場合には領収書で費用を確認することができます。
領収書はレシートほど購入した物の内容が細かく書かれてはいないかと思いますが、費用を確認するには十分です。
ただし、領収書もレシートも紛失してしまった場合、両方とも基本的に再発行依頼はできません。
理由としては、再発行することで二重発行した領収書の不正使用を防ぐためです。
そのため、購入元に領収書やレシートの再発行依頼をしても断られることがほとんどです。
どうしても領収書やレシートの再発行が必要な時は、領収書やレシートの代わりに購入証明書の発行をしてくれる場合もあります。
この購入証明書の発行は時間もかかりますし料金が発生する場合もあるため、最低でも領収書かレシートのどちらかは大切に保管しておきましょう。
②クレジットカードの利用明細で医療費を確認する

レシートがなくてもクレジットカードで医療費を支払いした場合は、クレジットカードの利用明細で払った医療費の確認をすることができます。
クレジットカードの利用明細はインターネット上でも確認できますし、毎月紙面で利用明細が届くようにしている方も医療費を確認することができます。
今ではほとんどの医療機関やドラッグストアでクレジットカードが使えるため、レシートをすぐ捨てる癖のある方は支払いをクレジットカードにするもの一つの手ですね。
③医療費通知を利用する
年に1回、自宅に送られてくる医療費通知で医療費控除の確定申告ができるようになりました。(自治体や加入している保険組合によっては異なる場合もあり)
この医療費通知にはかかった医療機関名と払った金額が明記されており、基本的に世帯主宛で送付されます。
この医療費通知を見れば今までに払った医療費の詳細がわかるため、通知書は大切に保管しておきましょう。
ちなみに、この医療費通知は前年度の11月分までの医療費の明細を次年度の2月前後に送付することがほとんどです。(多少のずれはあります)
そのため、前年度の11月〜12月に払った医療費通知に記載されていない医療費がある場合、領収書やレシートで対応する必要がありますので注意していください。
④病院の場合は診療明細書から医療費を計算する
医療機関を受診した場合、診療明細書から医療費を計算することもできます。
そもそも領収書と診療明細書の違いは、
- 領収書:初診料や再診療、投薬、処置といった大まかな区分ごとに診療報酬点数が記載されているもの
- 診療明細書:領収書に記載されている大まかな区分のより具体的な診療行為や薬の名前などが記載されている
⑤家計簿やメモから医療費を確認する
もし今まで説明してきた4項目で対応できないときでも、医療費控除の申請を諦めないでください。
実は、支払った金額などが書いてある家計簿やメモがあれば医療費の申告をできる場合があります。
日頃から家計簿をつけている方なら、いつどこでいくら医療費を支払ったかわかるため、その金額を明細書に記入しましょう。
ただし、金額は確認できても領収書等の保管対象にはなりません。
もし税務署からの調査が入った場合、簡素な内容が記載されているだけでは医療費を支払った証明にはなりません。
調査時に具体的説明ができるよう、家計簿やメモには必ず、
- 受診した医療機関名もしくは医薬品を購入した薬局等名
- 料金を払った方の氏名
- 支払い金額
- 支払い年月日
医療費控除で使用するレシートのまとめ方や保管方法は?
家族が多いと、それだけで領収書やレシートの数が多くなると思います。
正しく保管していないと、確定申告時に大量のレシートと長時間睨めっこする羽目になりかねません。
次に、医療費控除で使用するレシートの保管方法についてオススメを紹介します。
ポイント①まとめ方は人ごとに分けることがおすすめ
生計を一とする家族が複数人いる場合、レシートは医療を受けた人ごとに分けて保管するのがオススメです。
確定申告書の医療費控除の明細書には、
- 「領収書1枚」ごとでなく、「医療を受けた方」・「病院等」ごとにまとめて記入できる
ポイント②箱やファイルに入れて保管する
レシートをなくさないよう、箱やファイルに入れて保管するのもオススメです。
財布に入れ持って帰ってきたレシートを箱に移すだけなので、財布の中身も軽くなりますし、習慣づけることでレシートをなくすリスクが減ってきます。
もしファイルに保管するのであれば、ジャバラタイプがオススメです。
医療費を払った人ごとに、医療機関ごとに仕分けすると、更に金額の詳細がわかりやすくなります。
また、レシートはとても軽いので箱なら蓋付き、ファイルなら口が閉じるものだといいと思います。
ポイント③レシート専用ケースもある
今はレシート専用ケースがたくさん販売されています。
雑貨屋などでも売っている場合もありますが、ネットショッピングでレシート専用ケースと検索するとたくさん候補が挙がってきます。
ジャバラで仕切りがたくさんあるものや、マチが広いため量が嵩張ってきても対応できるケースなども販売されています。
箱や通常のファイルに比べるとレシートを保管する事だけに特化しているため、コンパクトでスリムなケースが多い印象です。
レザー調のおしゃれなレシートケースも販売しているため、自分にあった専用ケースを探すのも楽しそうですね。
コラム:レシートと領収書の違いは?

これまで、レシートと領収書はどちらも医療費控除の確定申告時に利用できる旨を解説してきました。
ではそもそも、レシートと領収書の違いとは何でしょうか。
明確な違いは、「宛名(購入者の氏名)が記載されているかいないか」です。
レシートの方が購入した商品名や金額、購入した年月日などが明確に記載されていますが、領収書は必要項目の記載に加え宛名の記名がされています。
個人事業主が確定申告をする際などはこの宛名が重要になってくる場合もありますが、年末調整は会社で済んでおり医療費控除だけを個人が申告する場合は、レシートも領収書もほぼ同等の価値として扱われます。
そのため、二重発行を防ぐ目的でレシートと領収書を同時に発行することはありません。
他に違いがあるといったら、領収書は宛名や但書が手書きになる事です。
但書は「お品代として」など商品をまとめて記載されることがほとんどなので、セルフメディケーション税制などを利用する際は購入した商品名を記載してもらうのを忘れないようにしましょう。
まとめ:医療費控除の確定申告にレシートは必要
医療費控除の確定申告にレシートが必要ということについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 確定申告の際にレシートが必要な理由
- 領収書ではなくレシートでも保管義務の対象になる
- レシート紛失時の対処法
- オススメのレシート保管方法

