抗がん剤の治療費など、がんの医療費が払えないときはどうする?
こんにちは、マネーキャリア編集部です。
先日、70代男性からこんな質問をいただきました。
今現在がんを患っていているのですが、医療費が高すぎて戦慄してしまいました。
がんの医療費を払えない場合、どうしたらいいですか。
高額な医療費は、それだけで家計の大きな負担となってしまいます。
そんな額を払えないと思う方もいるかもしれません。
そんな方に利用をおすすめしたいのが、がんの医療費を支援してくれる公的制度です。
この記事では、公的制度の紹介を中心に、
- 公的制度にはどんなものがある?払えない人ならだれでも利用できる?
- それでも高額ながんの医療費を払えない場合にはどういたらいい?
- がんの治療にかかるお金はどれくらいかかる?
がんの医療費が高額になったときに使える公的制度一覧

先ほどもお伝えしたように、公的制度を利用すれば、がんの医療費を安く抑えることができます。
もちろん、それには条件がありますので、誰でも利用できるというわけではありません。
しかし、もし利用できれば、高額な医療費を払えないとい人には非常に助かる制度ですので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
具体的に公的制度は、
- 高額医療費制度(限度額適用認定証)
- 高額医療・ 高額介護合算療養費制度
- 医療費控除
- 傷病手当金
- 障害年金
- 障害手当金
- 高額医療費制度(限度額適用認定証)
- 高額医療・ 高額介護合算療養費制度
- 医療費控除
- 傷病手当金
- 障害年金
- 障害手当金
| 名称 | 説明 | 条件 |
|---|---|---|
| 高額療養費制度 | 医療費の家計負担が重くならないよう、自己負担限度額を超えた場合、 その超えた額を給付するもの。 |
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| 高額医療・ 高額介護合算療養費制度 | 1年間の医療保険と 介護保険の自己負担の合算額が著しく高額になる場合に、負担を軽減するもの。 |
|
| 医療費控除 | 自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族のために 医療費を支払った場合に受けることができる、一定の金額の所得控除のこと |
|
| 傷病手当金 | 病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度 |
|
| 障害年金 | 病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった時に受け取れる制度 |
|
| 障害手当金 | 障害年金の対象にならない軽度の障害が残った場合、一度だけ支給されるもの |
|
高額医療費制度(限度額適用認定証)
全国健康保険協会の公式ホームページでは、「高額療養費制度」について、
- 同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、
一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度
高額医療・ 高額介護合算療養費制度
同じく、全国健康保険協会の公式ホームページでは、「高額医療・ 高額介護合算療養費制度」について、
- 世帯内の同一の医療保険の加入者の方について、毎年8月から1年間にかかった医療保険と介護保険の自己負担額(高額療養費及び高額介護(予防)サービス費の支給を受けることができる場合には、その額を除く。)を合計し、次の基準額を超えた場合に、その超えた金額を支給します
医療費控除
- 医療費控除とは、所得税や住民税の算定において、自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族のために医療費を支払った場合に受けることができる、一定の金額の所得控除のこと
傷病手当金
全国健康保険協会の公式ホームページでは、「傷病手当金」について
- 傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、 被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます
障害年金
日本年金機構の公式ホームページでは、「障害年金」について、
- 病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金
障害手当金
同じく、日本年金機構の公式ホームページでは、「障害手当金」について、
- 厚生年金に加入しいて、初診日から5年以内に病気やケガが治り、障害厚生年金を受けるよりも軽い障害(具体的には、障害年金に定められた3級未満の障害)が残ったときに支給されるもの
それでも高額ながんの医療費を払えない場合

以上の公的制度を利用すれば、高額な医療費であっても支払えるようになります。
ただ、制度が利用できなかったり、利用しても支払えないという人は、
- 病院に分割払いの相談をする
- クレジットカードのキャッシング枠やカードローンを利用
病院に分割払いの相談をする
病院に入院すれば、毎日入院費がかかってしまいます。
手術代だけでなく、入院費も支払うとなると、その分のお金まで払えないとい人も出てくるかもしれまません。
その時には、病院に分割払いの相談をしてみるとよいでしょう。
場合によっては、入院費だけが分割払いできたり、支払いを先延ばししてくれたりする可能性があります。
なお、クレジットカードによる分割払いと異なり、この方法では直接分割払いをするので利息が発生しないというメリットがあります。
デメリットとしては、分割払いを了承してもらえる可能性が低いということです。
しかし、もし分割払いができるなら、一度に払えなくても・すぐに払えなくてもいいので、非常に助かりますよね。
病院に相談窓口が付属していることもあるので、しっかり相談して分割払いできないかの提案をしてみましょう。
クレジットカードのキャッシング枠やカードローンを利用
病院の支払い方法というと、現金が主流ですが、クレジットカードに対応している病院もあります。
もしクレジットカードが利用できるなら、後払いや分割払いも選べるので非常に便利ですね。
さらに、キャッシング機能を使えば、医療費以外の日常生活に必要なものの購入資金もカバーできます。
このように、クレジットカードを利用すれば、高額な医療費であっても支払うことが可能になるのです。
また、カードローンを利用する方法もあります。
特に医療費の支払いには「医療ローン」の利用がおすすめです。
「医療ローン」とは、病院が提示する信販会社の提携ローンとは別で、銀行が出しているものです。
このローンは対象範囲が広く、通常の提携ローンで組めないローンでも組めます。
ただ、審査が厳しかったり、融資が開始されるまで時間がかかったりとデメリットも多くあります。
自分に適した支払方法を選択するようにしましょう。
がんの治療にかかるお金!抗がん剤の治療費、自己負担額の平均は?

ここまでは高額な医療費を支払う方法について紹介してきました。
ここからは、がんの治療に焦点を当ててみていきたいと思います。
順序としては、
- がんの治療にかかるお金の内訳
- 健康保険が適用される治療・されない治療
- 実際の自己負担額
がんの治療にかかるお金の内訳
がんの治療にかかる金額の内訳は、「直接治療にかかるお金」と「その他のお金」に分けることができます。
直接治療にかかるお金とは、具体的に、
- 血液検査
- 診察費用
- 手術費用
- 薬代
- 通院の交通費
- 入院時の日用品
- 食事代
健康保険が適用される治療・されない治療
健康保険が適用されるものものは「治療」を目的としています。
一般的に「医療費」と思われているものが対象です。
保険が適用されるなら、自己負担額が少なくて済むので、払えないということも少なくなるでしょう。
それに対して、適用されないものは、「治療」と関係のない行為や出費などがあります。
例えば、
- 入院時の食事代
- 入院したことによってかかる雑費や日用品代
- 差額ベッド代
- 自由診療
- 高度先進医療費
- 家族の見舞いの交通費
などは保険適用外となります。
特に自由診療には、出産やレーシックなどがあり、保険適用外の中でも身近な治療です。
ところが保険適用外ということで想定外の出費がかさんで、払えないということになってしまうかもしれません。
保険が適用されるかどうか悩んだ際には、一度病院で相談してみるのが確実です。
実際の自己負担額
ではここで実際に、健康保険あるいは公的制度を利用すれば、自己負担額がどれくらいになるのかをシミュレーションしたいと思います。
なお、シミュレーションの条件は、
- 50代男性
- 収入は700万円
- がんの分類は「胃の悪性新生物」
- 入院費の総額は70万円(医療費が60万円、保険適用外の総額が10万円)
- 医療費の負担割合は3割
60×0.3=18万円
- 167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
- 167,400円+(60万円-558,000円)×1%=167,820円
18万円ー167,820円=2,180円
まとめ:がんの医療費が払えない場合はどうする?
ここまでは、高額な医療費が支払えない場合にどうするのかと、がんの医療費の概要についてみてきました。
この記事のポイントは、
- がんの医療費が高額になったときに使えるのは、「高額療養費制度(限度額適用認定証)」「高額医療・ 高額介護合算療養費制度」「医療費控除」「傷病手当金」 障害年金」「障害手当金」の6種
- まとまった額を払えないなら、入院費の分割払いやクレジットカードの利用もおすすめ
- がんの医療費には、保険適用されるものやされないものもある
- 公的制度を利用してもあまり効果がないこともある

