年収とは?手取り額や所得との違いからボーナスを含むのかまで解説!

年収とは?手取り額や所得との違いからボーナスを含むのかまで解説!
「年収とは?手取り額や所得とはどう違うの?ボーナスも含まれるの?」このような疑問を持っている方も多いでしょう。そこで本記事では、年収とは何か、年収から手取り金額を研鑽する方法、年収をあげるためにやるべきこととはについて解説しました。
監修者「谷川 昌平」

監修者谷川 昌平ファイナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!

年収とは?所得や手取り額との違いは?ボーナスを含めても良い?

こんにちは。マネーキャリア編集部・FPの西田です。

先日、20代サラリーマンから次のような質問をされました。
「年収300万円」、「年間所得300万円」といった言葉を聞きます。この二つの言葉は、同じ意味で使われているのでしょうか?年収と所得には意味の違いはありますか?年収や所得を考えるにあたって、ボーナスを含めて考えるのかも教えてください

年収と所得は異なる意味を持ちます。 


給与明細の「総支給額」に記入されている一年分の金額を年収と言い、 給料やボーナスなど諸々の費用が差し引かれた金額を所得と言います。


所得の意味は手取り額とほぼ同じものとして考えて良いでしょう。 年収にも所得にも、ボーナスが含められていることも併せて覚えておきましょう。 


一般的に年収300万円の人の所得は240万円前後と言われています。 


所得額は扶養家族の有無、各種控除の有無、住民税の金額などによって異なるため、年収300万円の人でも所得額は数万円から数十万円の差があることも普通です。 


本記事では、年収とはなにかを詳しく解説していきます。あわせて、年収を上げるためにやること、日本の平均年収、税負担を軽減させる方法などについても解説していきます。


本記事が、ご自身のお金まわりのことをきちんと考えたい方の参考になりますと幸いです。

年収とは年間の総支給額(額面)のこと!ボーナスも含まれる!


年収とは年間の総支給額(額面)のことを言います。


この総支給額には毎月の給与だけでなく、ボーナスも含まれています。


企業が従業員に支払うトータルのお金を年収と言い、これは各種保険、積立、税金なども含まれた金額です。


そのため、手取りは年収よりも少なくなります。

年収は保険、税金などが控除される前の金額ですので、年収300万円の方が一年間で300万円使えるわけではないことを覚えておきましょう。


一般的に、「年収は?」と尋ねられたら、手取り額(各種控除後)ではなく、総支給額を答えます

所得とは年収から「給与所得控除額」を引いた金額のこと!


所得とは年収から給与所得控除額を引いた金額のことです。


給与所得控除額には、たとえば以下のものがあります。

  • 所得税
  • 住民税
  • 社会保険料
  • 厚生年金
  • 雇用保険
  • 復興特別所得税

上記は給与所得控除額の一部です。

企業によっては、企業独自の積立、年金なども給与所得控除額に含まれます。

手取りとは年収から「源泉徴収税額」と「社会保険料」を引いた金額のこと!

手取りとは年収から源泉徴収税社会保険料を引いた金額のことです。

源泉徴収税と社会保険料について、それぞれどのようなものなのか確認していきましょう。


源泉徴収税の金額について、国税庁の源泉徴収税額表に記されています。

源泉徴収とは給与、報酬、利子、配当、使用料の支払い者が、各種税金などを差し引いた金額を支払い相手に支払うお金のことです。


支払い側は源泉徴収で集められた税金を翌月の10日までに所轄の税務署へ納めます。

会社の規模、及び従業員の数によっては、源泉徴収で集めた税金を年に一度まとめて納付するという特例が認められることもあります。


企業や公的機関に勤めていないフリーランスなどは、源泉徴収税が差し引かれていない金額を受け取ることが多いです。

このケースに該当する場合、自分で確定申告を行い、税務署に年に一度、税金を支払う必要があります。

会社員の場合は、給与から自動的に税金が差し引かれる(源泉徴収)ため、自分で納税する必要はありません。


社会保険料とは各種保険料のことであり、会社員であれば毎月の給与から引かれるお金です。

社会保険料は大きく分けて5種類あります。

  • 健康保険
  • 介護保険
  • 厚生年金保険
  • 雇用保険
  • 労災保険
これらに加えて、企業によっては独自の保険などを設けていることもあります。

会社員は在籍している企業を経由して各種保険などを支払っており、それゆえに恩恵も受けられます。
たとえば、厚生年金保険は社員と企業の負担の割合が半々です。
一方、フリーター、フリーランスなどが加入する国民年金保険は、年金を自分で全額負担する必要があります。

給与所得とは年間の総支給額から給与所得控除額を引いた金額のこと!


給与所得とは年間の総支給額から給与所得控除額を引いた金額のことです。

給与所得とは手取り額とほぼ同意語と考えて良いでしょう。


各種税金・保険などは労働者の手取り額を減らすことになるため、見方によっては労働者の負担と言えるかもしれません。

しかし、労働者の負担を少しでも減らす、あるいは特定の事情などによって金銭的に苦しい方の税負担を減らすための制度も用意されています。


以下、給与所得控除特定支出控除についてみていきましょう。

給与所得控除とは

給与所得控除とは給与等の収入額から給与所得を算出する際、収入金額に応じて差し引かれる金額のことです。


給与所得控除は「会社員にとっての経費の特別控除」とも言われています。所得税・住民税の計算時に年収から一定の金額が控除される制度です。


会社員は仕事をするなかで、接待費、交通費などを自腹で払う場面も少なくありません。


これらの支出について、経費としてその都度算出することは難しいため、会社員は年収に応じて、年収から一定の金額が控除されます。


給与所得控除の計算式は以下の通りです。

  • 年収180万円以下の場合 給与年収×40%
  • 年収180万円超~360万円以下の場合 給与年収×30%+18万円
  • 年収360万円超~660万円以下の場合 給与年収×20%+54万円
  • 年収660万円超~1,000万円以下の場合 給与年収×10%+120万円 
  • 年収1000万円超の場合 給与年収×5%+170万円

給与所得者の特定支出控除とは

特定支出控除とは経費として使ったかは関係なく、控除される金額です。


たとえば、以下のものが特定支出控除の対象です。

  • 通勤費(電車、バス、新幹線などの運賃)
  • 研修費(仕事に必要な知識・技術を取得するためにかかった費用)
  • 資格取得費(仕事に関連する資格を取得するための受験料を含めた費用)
  • 転居費(転勤に伴う転居にかかった費用)
  • 帰宅旅費(単身赴任者などの帰宅にかかる旅費)
  • 書籍代(仕事に関連する書籍の購入費用)
  • 衣服代(仕事で着用する衣服にかかる費用)
  • 接待費・贈答費、交際費
上記の支出について、年間65万円まで控除を受けられます。

特定支出控除を受けるには、会社員でも確定申告を行う必要があります。
これらの支出について、確定申告を行う義務はありません。
しかし、特定支出控除を受けることで、税負担を減らすことができ、給与のうち手元におけるお金が増えます。

会社から支給される各種お金の例と控除されるお金の例を表で解説!


会社から支給される各種お金と控除されるお金を確認していきましょう。


支給される金額は「基本給+各種手当」、控除される金額は「社会保険料+所得税+住民税」となっていることが多いです。


会社から支給される金額の例

お金の種類解説
基本給給与のベースとなる金額。求人票の給与欄に「月収〇万円~」と書かれれている金額。
資格手当会社が定めている資格を保有している社員に支払われる金額。
役職手当役職が就いた場合、社員に支払われる金額。役職によって手当の金額は異なる。
家族手当扶養家族がいる社員に対して支払われる金額。
住宅手当家賃補助など住宅費の一部を補うために支払われる金額。
通期手当通勤のための交通費に対して支払われる金額。
時間外手当会社が定めた労働時間を超えた場合、及びやむを得ずに法定労働時間を超えた場合に支払われる金額。


会社から控除される金額の例

お金の種類解説
健康保険料健康保険の加入にあたってかかるお金。健康保険に加入していると、医療サービスを3割の自己負担で原則受けられる。あわせて、ケガや病気で働けなくなった時にも手当を受け取れる。
保険料については一概に言うことはできず、収入と保険者によって異なる。会社と社員が分割して保険料を負担する。
介護保険料介護保険制度の財源として利用されるお金。介護保険料の支払いは40歳以上64歳以下の人に義務付けられ、健康保険料と合わせて支払う必要がある。保険料は、収入と保険者によって異なるために一概には言えない。算出された保険料を会社と社員が半分ずつ支払う。
厚生年金厚生年金に加入するためのお金。年金には、国民年金保険と厚生年金保険の2種類あるが、会社員は厚生年金保険に加入することが多い。原則として、65歳になった時に老齢年金を受け取れるようになる。保険料は収入によって異なるため、一概には言えない。保険料の支払いは会社と社員が半分ずつ負担する。
雇用保険雇用保険に加入するためのお金。一定期間、雇用保険に加入していると、失業した時に失業保険を受け取れる。
所得税所得のある人が納める税金。毎月の給与から支払いを行う。所得税の納税額は、社員の所得額によって異なるので一概には言えない。
住民税1月1日時点で在住している都道府県、市区町村に支払う税金。住民税の納税額は、社員の所得額によって異なるので一概には言えない。


年収300万円の時と600万円の時の手取りをシミュレーション!

それでは、年収300万円と年収600万円の手取をシミュレーションしていきましょう。


まずは、年収300万円のサラリーマンのケースをみていきます。

年収300万円ー所得税・住民税17.37万円ー社会保険料43.2万円=239.43万円

続いて、年収600万円のサラリーマンのケースをみていきます。

年収600万円-所得税・住民税50万8.500円-社会保険料90万円=459万1,500円

これらの計算によって、年収300万円の場合は給与から60万円程度、年収600万円の場合は給与から140万円程度引かれることが分かります。


年間における医療費が一定以上かかった会社員(医療費控除を利用)、扶養者がいる会社員(扶養控除を利用)などは、適用できる控除を数式に加えることで控除額を減らせます。

所得税率の割合によって手取り金額の割合が変わる

先に見たよう、年収300万円の会社員と年収600万円の会社員が給与から控除される金額は大きく異なります。

日本の税制は基本的に所得に比例して高くなるため、年収が高い人ほど税金の負担が重くなります

特に、課税所得が330万円以上になった時、900万円以上になった時は所得税率が大きく上がります。

時々、サラリーマンの方が「給与は上がるけど、生活が全然ラクにならない」、「給与は上がっても、生活レベルはなかなか上げられない」と嘆かれていますが、その理由は日本の税制にあります。


以下の所得税の速算表をご参照頂ければ、給与に応じて納税額が大きく異なることが明らかです。

課税される所得金額税率控除額
1.000円から1.949.00円まで5%0円      
1.950.000円から3.299.000円まで10%
97.500円
3.300.000円から6.949.000円まで20%427.500円
6.950.000円から8.999.000円まで23%636.000円
9.000.000円から17.999.000円まで33%1.536.000円
18.000.000円から39.999.000円まで40%2.796.000円
40.000.000円以上45%4.796.000円

税金を少しでも減らすためにやるべきこととは

会社員が税負担を少しでも減らすためにやるべきことを伝授していきます。

「税負担を少しでも減らしたい」と考える会社員の方は、控除に注目しましょう。


会社員が控除を受けるにあたって、確定申告や書類の記入など一定の手続きが必要です。

自分が受けられる控除のある方は、手続きが少々面倒に思われるかもしれませんが、給与の手取り額を増やせるのでおすすめです。


サラリーマンが受けられる控除は以下の9種類あります。

これらの控除は組み合わることも可能ですので、自分にとって最もお得になる方法を考えてみてください。

  • ふるさと納税
  • 住宅ローン控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 医療費控除
  • セルフメディケーション税制
  • 小規模企業共済等掛金控除
  • 寡婦控除・寡夫控除
  • 特定支出控除
以下、上記の控除について、詳しく説明していきます。

ふるさと納税

ふるさと納税とは、自分が応援したい自治体に寄付をする制度です。

寄付した金額の一部が所得税、もしくは住民税の控除の対象になります。

控除可能な金額には上限が設けられており、納税者の給与収入によって変わります。

たとえば、独身または共働きで給与収入の合計が500万円の場合、ふるさと納税による控除の上限は61.000円程度です。

控除額は、寄付した合計金額から自己負担額(2.000円)を引いた金額になることを覚えておいてください。

ふるさと納税のメリットは、これだけではありません。
寄付した自治体から返礼品が届く場合もあります。
返礼品はその地域の特産品であることが多いです。

ふるさと納税を利用して控除を受けるにあたって、確定申告することが基本です。
しかし、会社員の場合、年間の寄付先が5つ以内であれば、「寄付金税額控除に係る申告特例申請書」の提出によって、確定申告が不要になります。

住宅ローン控除

住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用して住宅の購入、もしくはリフォームした場合に利用できる制度です。

住宅ローン控除を利用すれば、年末のローン残高の1%にあたる金額を、約10年間にわたって所得税から控除できます。

もし、所得税から控除しきれなかった場合、住民税に充てることも可能です。

住宅ローン控除は、年間の控除限度額は40万円(認定長期優良住宅等の場合は50万円)と決まっています。

控除は自分の納税額(所得税と住民税)の上限からしか還付されません。
そのため、所得税と住民税を合わせて30万円しか納めていない場合は、30万円しか還付されません。

初年度のみ確定申告が必要になりますが、2年目以降は金融機関から送られてくる残高証明書を会社に提出し、年末調整してもらえます

生命保険料控除

各種保険料(生命保険料、個人年金保険料、医療保険料、がん保険など)を払っている場合、7万円~10万円程度控除されます。

毎年11月頃に、各保険会社から「生命保険料控除証明書」が届きます。
この証明書を会社に提出して年末調整をしてもらえば、控除を受けられます。確定申告は不要です。

地震保険料控除

地震保険料控除とは、地震が起きた際に備えて住宅、及び家財にかける保険に対して適用される控除です。
控除額は、最高5万円までとなっています。 

「地震保険料控除証明書」は、保険証券に添付されているか、保険会社から郵送で別途送られてくる場合があります。
どちらの場合も、会社に証明書を提出すれば、年末調整してもらえます。

医療費控除

医療費控除とは納税者本人、もしくは生計を一にする家族に支払った医療費が年間10万円以上、もしくは所得の5%(年収200万円以下)の場合に適用されます。
医療費控除を受けるためには、一年間にかかった医療費、及び領収書などを整理し、確定申告を行う必要があります。

医療費控除の対象となる医療費は定まっています。
たとえば、医療費控除の対象となるものには以下のものがあります。
  • 診療費
  • 入院費
  • 入院時に病院から出される食事代
  • 出産費用
  • 通院費
  • 人間ドック・健康診断にかかった費用(治療の必要が発見された場合のみ)
  • (医師の指示で購入した)メガネ、松葉杖、車椅子など
一方、以下に挙げるものは、医療費控除の対象外です。
  • 美容整形
  • 人間ドック・健康診断(治療の必要がなかった場合)
  • サプリメント代
  • (自己都合による)入院時の個室代、ベッドの差額など
  • (個人的理由で購入した)コンタクト、メガネなどの費用
  • (個人的理由による)マッサージ、整体などの費用
医療費控除には対象となる費用と対象外の費用があるので、しっかりと確認しましょう。
あわせて、医療費控除を受けるにはレシート、及び領収書が必要になりますので、必ず保管しておいてください

セルフメディケーション税制

セルフメディケーション税制とは、健康維持、及び病気の予防に取り組む人が対象となる医薬品を購入した場合に適用される制度です。
購入費の12.000円を超える部分の金額(88.000円を上限)が控除の対象になります。

対象となる医薬品は、パッケージに「セルフメディケーション税控除対象」と記載されています。

セルフメディケーション税制を利用するにあたって、対象とされるレシート、及び領収書を1年分保管し、確定申告を行う必要があります。
レシートや領収書を紛失した場合、セルフメディケーション税制の適用はされないので注意しましょう。

小規模企業共済等掛金控除

小規模企業共済等掛金控除は、確定拠出年金の掛金を支払っている場合に適用される控除です。控除額は掛金の全額となります

企業型確定拠出年金に加入し、掛金が給与から引かれる場合、控除を受けるにあたって手続きは不要です。
iDeCoに加入し、掛金を支払っている場合は、「小規模企業共済等掛金払込証明書」を会社に提出すれば、年末調整してもらえます。

寡婦控除・寡夫控除

寡婦控除・寡夫控除とは、配偶者と死別・離別した後に婚姻をしていない場合、もしくは配偶者の生死が明らかでない場合などに受けられる控除です。

控除額は人によって異なります。
たとえば、寡婦で所得が500万円以下の場合、27万円の控除を受けられます。
寡婦で所得が500万円以下、扶養している子供がいる場合、35万円の控除となります。

11月頃に会社で配布される「扶養控除等(異動)申告書」における該当欄を記入して、会社に提出することで控除を受けられます。

特定支出控除

特定支出控除とは、会社員の仕事に必要な物の費用(経費)が一定額を超えた場合に適用される制度です。

特別支出控除には、以下の費用が該当します。
  • 通勤費
  • 転居費
  • 研修費
  • 資格取得費
  • 帰宅旅費
  • 書籍代
  • 制服代
  • 交際費
上記の費用が、年間の給与所得控除額×1/2を超えた場合、特定支出控除を受けられます。
例えば年収が500万円の会社員の場合、給与所得控除額は154万円となりますので、

154万円×1/2=77万円

を超えた分が、経費として控除されます。

この制度を利用するためには、会社に「給与所得者の特定支出控除に関する証明書」を記入してもらい、確定申告を行う必要があります。

確定申告を行うにあたって、支出に関係する明細が必要になることを忘れないでください。

年収から手取り金額を計算する方法を解説!【年収と手取りの計算表付き】


年収から手取を算出する計算式は、

年収×0.8÷12(カ月)=手取り

です。


独身・扶養家族なしの場合、年収の約8割が手取り額と言われています。


しかし、年収700万円あたりから手取りは額面の7.5割、年収900万円になると額面の7.4割というように少なくなります。


年収を算出する際、年収600万円以下であれば0.8を掛けますが、700~800万円は7.5(×0.75)、900万円は7.4割(×0.74)、1,000万円は7.3割(×0.73)と掛ける数字は異なります。


それぞれの年収と手取りのおおよそをみていきましょう。

年収手取り (ボーナスが1カ月分×年2回支給の場合)手取り (ボーナスが2カ月分×年2回支給の場合)
年収300万円約17.1万円約15万円
年収400万円約22.9万円約20万円
年収500万円約28.6万円約25万円
年収600万円約34.3万円約30万円
年収700万円約37.5万円 約32.8万円
年収800万円約42.9万円約37.5万円
年収900万円約47.6万円約41.6万円
年収1000万円約52.1万円約45.6万円


年収に関するQ&A

「年収」という言葉は大変身近ですが、この言葉の意味をきちんと理解することは非常に難しいです。

それゆえに、年収に関する質問を頂く場面も少なくありません。


そこで、以下、疑問を抱かれることの多いクエスチョンを取り上げ、解説していきます。

年収について正しく理解したい方は参考にしてみてください。

➀年収には経費の払戻額も含まれる?

年収には経費の払戻額も含まれます

たとえば、通勤定期代など立て替えた経費の払い戻し額も年収に含まれます。


営業職など、経費の立て替えが多い仕事に就いた場合、振り込まれた金額が多く見えることがあるようです。

実際のところ、自分が支払った金額が戻ってきているだけですので、惑わされないようにしましょう。

②転職の際は希望給与額は額面を伝えるべき?手取り額を伝えるべき?

転職の面接において希望給与額を質問されることは少なくありません。

この時、額面(給与)で答えるようにしてください。


採用担当者のほとんどが、求職者が提示する希望給与とは額面であると理解しています。

そのため、手取り金額を答えてしまうと、自分が想定していた金額よりも下まわった金額で話しが進んでしまう可能性もあります。


転職の面接で伝える給与額は、額面であると覚えておきましょう。

③転職の際は前職(もしくは現職)の給与額は総支給額を伝える?

転職の面接で、給与額を尋ねられることがあるかもしれません。

こうした質問を受けた場合、総支給額を伝えるようにしましょう。


総支給額とは額面とほぼ同じ意味で使われます。基本給にあわせて、交通費、ボーナス、各種保険・税金などを含む金額のことです。

総支給額は手取り額よりも多い金額になるため、手取りを伝えてしまうと、思いの外に給与が少なかったということになってしまいます。

④求人情報に記載されている金額は手取り額?

ハローワークや求人情報誌の求職欄には月収や年収が記されています。

これらに記されている金額は額面(手取り)です。


手取りは、額面から各種税金・保険料が引かれた金額ですので、手元に入るお金は求人情報に記載されている金額を下まわります。


実際に手に入る金額は加入保険の内容、納税額によって異なるので、正しく見積もることは難しいです。

求人情報に記載されている額に0.75~0.85を掛けると、手取り額に近い金額を見積もることができます。

年収をあげるためにやるべきこととは?【まずは自分の年収を把握しよう】


会社員であれば、誰もが「年収をあげたい」と思います。

しかし、年収を上げることは容易ではなく、長年働いていても昇給の見込みがほとんどないケースや、微々たる金額しか年収がアップしていないとことも少なくありません。


年収をあげるにあたって、「自分の年収を把握すること」から始めましょう

自分の年収を把握することで、今後どのようなキャリアを開拓していくか考えられます。

また、在籍している企業の年収と同業他社の年収を比較することができ、場合によっては転職によって年収がアップするかもしれません。


自分の年収を常に把握しておくことによって、どのような控除を受けられるのかということも明確になります。

年収はたいして変わらなくとも、控除を受けることで手取り額が大幅にアップする可能性もあります。


また、自分の年収を知っておくことで、身の丈に合った生活を意識するようになるでしょう。

自分と同じ年収の人よりも家賃が高いこと、同じくらいの年収の人より食費がかかりすぎていることなどにも気付けます。

こうした気付きが節約につながり、ひいては手元に残るお金を増やせるのです。


「年収をアップさせたい」という強い思いのある方は、スキルアップ専門知識の取得などが不可欠となります。

資格を取得したり、専門知識を身に付けたりすることで、現在勤めている企業から資格手当が支給されるかもしれません。

あるいは、現在よりも良い待遇の企業に転職できるかもしれません。


「今よりも年収をあげたい」と考える方は、相応の努力をすることが求められます。

補足:月収とは?月給との違いを解説!


「月収」と「月給」の意味を混同されている方は、実のところ非常に多いです。


月収とは年収を12カ月で割った金額です。

年収は各種税金・保険などが差し引かれる前の金額ですので、月収もこれらが引かれる前の金額になります。


一方、月給は、基本給に加えて、役職手当、地域手当、住宅手当、家族手当などを含めた金額のことを言います。

月給には、インセンティブ、残業手当、立て替えた経費の払戻額は含まれません。

補足:「扶養を外れる」とは?パート年収の103万とは? 【令和2年に改正】

パート勤務の奥さまの中には年収103万円を気にされている方も少なくありません。

年度末に、「今年は年収103万円を超えそうだから、勤務時間を減らそう」という方もいらっしゃいます。


パートさん、及びその家族にとって年収103万円は一つの壁になります。

パートの年収が103万円を超えた場合、税金を支払う義務が発生するからです。

給与所得控除が55万円基礎控除が48万円となっているため、103万円までなら課税所得が0円となります


103万円をはるかに超える金額を稼ぐ分には問題ありませんが、103万円を僅かに超えた場合は扶養から外れるために手取り額が少なくなることもあるのです。

補足:全国の平均年収は441万円で徐々に増加傾向


「日本は貧しくなった」、「最近の日本人は安物ばかりしか買わない」といった声を耳にすることも少なくありません。


しかし、全国の平均年収は441万円であり、平均年収は徐々に増加傾向にあるようです。

増税、保険料の増加によって、使えるお金が増えているかについては何とも言えない部分も大きいです。

補足:職種ごとの平均年収を表でわかりやすく解説!


職業ごとの平均年収をみていきましょう。


以下の表の通り、職業によって平均年収が大きく変わることは明らかです。

職業年収
IT/コミュニケーション業界: ウェブデザイナー、システムエンジニア、ITコンサルタント460万円
サービス業:旅行会社、人事コンサルタント、通訳、翻訳など370万円
医療業界450万円
金融業界440万円
販売、サービス、飲食業界350万円
教育業界:学校・塾の教員など398万円

収入をたっぷり得たい方は、IT系がおすすめです。

また、サービス業のなかでも通訳、翻訳は高い傾向にありますので、語学に関心のある方は検討されても良いかもしれません。

まとめ:年収とは年間の総支給額のこと!

「年収」と「所得」という言葉はしばし耳にしますが、この二つの違いをしっかりと理解している人は意外と少ないです。

年収とは年間の総支給額のことを言い、各種税金・保険などが差し引かれていない金額のことを言います。

一方、所得とは手取りの金額に意味が近く、年収から各種税金・保険などが差し引かれた金額のことです。

たとえば、年収300万円の会社員の場合、所得は240万円前後となります。


年収から控除される各種お金は、扶養家族の有無、加入保険、各種控除の利用状況によって異なります。

そのため、同じ年収の会社員であっても、手取り額が異なることは珍しくありません。


会社員が所得を少しでも多くするためのポイントは、控除を利用することです。

控除には医療費控除、住宅ローン控除、小規模企業共済等掛金控除など、さまざまな種類があります。

これらを上手く活用することによって、手元に多くのお金を残せます。